全身疾患と歯周病
糖尿病
糖尿病:歯周病菌が作る毒素が血管内に入り血糖値を下げるインスリンを作りにくくします。
血糖値が上昇し、毛細血管がダメージをうけ、歯周病の進行も急速になります。
尿病は様々な合併症を引き起こします。
☆最近の研究では、歯周病治療によって、糖尿病のデータが回復するという報告もあります。
心臓疾患
心臓疾患:コレステロール値が高い方などでは、歯周病菌が作る毒素が血管内に入り、血小板と結合して血栓(血液のかたまり)を作ります。
この血栓が・・・
心臓でつまると:狭心症、心筋梗塞
脳で詰まると:脳梗塞
となります。
早産、低体重児
早産、低体重児:最近の研究では、「歯周病にかかっている妊婦」は早産や低体重児出産のリスクが高いといわれています。
妊娠中はホルモンのバランス変化によって歯周病菌が増加します。
歯周病菌は、サイトカインという物質を出して、炎症を引き起こしますが、このサイトカインが子宮の収縮などを起こします。
歯周病妊婦の早産は、日本においては健常者の約5倍、アメリカ では、6~7倍のリスクとされています。
当院では、安定期に入ったところで月1回のクリーニングをお勧めし、多くの妊婦さんがケアをしています。