添島先生との時間

先週のことだが、熊本の添島先生が亡くなった。日本のインプラントのリーダー的な先生でITIの名誉職もある偉大な方であった。
熊本で勤務している時から、九州インプラント研究会でもお世話になった。想いでは２つある。

１つはまだ若い頃の熊本での話し（今でも若いつもりだが。。）週１で訪問診療をしていた時のこと。。
口 腔ケア希望の患者さんの病棟に行くと、見たこともないような凄い入れ歯があった。正直なところカルチャーショックを受けるくらいの。。適合、かみ合わせも ばっちりであった。患者さんと仲良くなってきたところで、思い切って聞いてみたら添島先生が作ったとのこと。インプラントで有名な先生だが、診療レベルの 高さに驚かされた。それ以降、その義歯を目標にやっているといってもいい。この話は添島先生本人にもしたが、とても自慢げに喜んでいた。

２つ目はインプラント学会専門医を申請するときの書類確認。
申請書類はすでに確認してもらっていたので、指導医のサインもらって終了などと考えていた。
と ころが、申請症例についての質問攻めにあってしまった。。。１５分くらいで帰る予定だったので、患者さんを入れていたのだが医院に帰れなくなってしまっ た。。結局２時間も話があり、今後の歯科医師としての目標や研修スタイル、さらには歯科麻酔についてもディスカッションした。妥協を許さない性格というの がよくわかった。

千葉に戻ってからも、学会でお会いすることも多かった。今回は非常に残念だが、教えてもらったことを実践していくことが恩返しと思っている。ご冥福をお祈りしたい。

館山の感想

ちょっと前の話だが、館山の佐々木歯科医院に見学に行ってきた。佐々木先生はタバコを吸う 以外は最大限の尊敬ができる先生であり、自分の目標である。今回は全身麻酔のオペと病棟の見学をした。前日の夕方に館山に入ったが、おいしいお寿司をご馳 走になった。やはり田舎はいいと思ってしまった。。。

見学 は実は４年前に行っているんだが、だいぶ拡張されていた。スタッフも倍以上になり、活気に満ちていた。今回は全身麻酔２例、障害者の子供の治療と口唇の粘 液のう胞であった。やはり病室があると歯科治療以上のことが可能になるし、歯科が医療のひとつになっていると感じる。佐々木先生とも話したが、歯科は色々 とやってない分野が多い。審美だインプラントだなんて言っているのもいいが。。。自分はもっと違うことがしてみたい。。というか。。すると決めた１日だっ た。

館山へ

千葉県はおもしろい県である。都会的な部分もあり、ちょっと車を使うとカントリーサイドになるし。ゴルフ場も多いし（自分はしないけど）、海も外房、内房あり、川遊びもできる。産業も豊富だし、農業も盛んである。気候もいい。
もっとアピールすればいいのにと思う。。県知事にはもっと頑張ってほしい。
ちなみに今は国体を各市町村でおこなっているので、比較的人が多い。市川市はハンドボールをしている。

今日は診療終了後に館山にいく。遊びではないのが残念だが。。。
尊敬する佐々木先生の医院での全身麻酔治療をみるのと、口腔外科専門医の開業医団体を作るための打ち合わせにいく。
楽しみである。

車で行ってもいいのだが、運転がめんどくさいので特急に乗っていく予定。

忙しい金曜日

金曜が最近忙しい。。外科処置と一般治療が交互にやってくる。外科が多いのは親知らずなどは、金曜に抜いて週末休みというパターンの患者さんが多いのだろう。

今日は午前中にインプラントオペもあり、その後に埋伏抜歯。午後も矯正用インプラントを口蓋に1本、抜歯を数本して、最後は下口唇の粘液のう胞の摘出で終了。明日は消毒の患者さんが多いだろう。

総義歯勉強会

昨日は診療終了後に月１回の総義歯の勉強会。夜9時から2時間なので終了するのは11時すぎというハードスケジュールだが。。。
今回は長期症例について村岡先生のプレゼン。Dr poundが35年前に作った義歯を見せてもらった。外人の先生でパウンドラインという概念は歯科医師なら誰でも知っているはずである。。。

義 歯はさすがにくたびれ感あるものの、無調整で35年機能しているのが素晴らしい。あらためて総義歯治療の凄さを実感した。村岡先生がよく言っているが、体 に優しく、安全な治療である。何かあったら外せるという利点が強みだ。当院にはあんまり新規の総義歯の患者さんは来ないが、月に4人くらいは作っている。 このときに村岡先生の教えは非常に為になっている。

最近は下顎無歯顎の患者さんには、インプラントを2本して、インプラントに維持を求め るインプラントオーバーデンチャーが自分の中ではメインになっている。ただその際も、インプラント維持がなくても使える状態の総義歯を作る必要があると考 えている。将来寝たきりなどになった場合は、速やかに通常の義歯に戻したほうが介護者や家族のためにもなるからであるし、インプラントへの負担も軽減でき ると考えている。

毎回ためになる話が聞けるのはラッキーである。