岸田歯科口腔外科のブログ記事一覧
市川市歯科医師会、東京歯科市川病院合同カンファ
昨日は夜から市川病院で合同カンファを行った。歯科医師会の学術委員会が企画して2年に1回している。今回は会の運営、司会、発表と色々忙しかった。
内容はお互い6題の発表をして討議する感じ。市川市にはとても優秀な先生が開業していて、自分も負けてはいられない(笑)
今回は歯科医師会の発表要旨と感想。。。
楠先生がオピアンスムーサーでの根充について発表。楠先生は臨床に貪欲でいつも頭が下がる。自分をとても可愛がってくれる先輩である。素晴らしい根充症例を提示していた。会場の先生も唸っていた。
翠川先生が移植についての口演。最新の知見も交えて、長期症例を提示してくれた。年齢によっては移植という選択がいい場合もある。
村岡先生はDVDでの口演。クラスプレスデンチャーという金属を使わない義歯について。いつも勉強会で教えてもらっている内容で、いい復習になった。相変わらず話が上手い。引き込まれてしまう。。
濱田先生は口腔サポートセンターにおける歯科医師会の役割について報告。
小林先生は小学校における味覚検査という、世界でもやっている人がいない研究を発表。奥が深いなぁと考えさせられた。
最後に自分が「当院での静脈内鎮静法」について報告。笑気についての質問や設備についての質問があった。
市川病院の先生方にも色々お手伝いいただき、無事終了できた。久しぶりに山根教授ともお話ができて、有意義な会だった。2年に1回じゃなく毎年やれば。。。と思った。
我々の仕事について
歯科医師の仕事は当然歯の治療をすること。世間の認知もそんなモンだろう。
痛みが出れば行くところ。。外れたらいくところ。。ナンだろう。
ただ時代の流れとともに考えは変わってきて、いろんな歯医者(開業医)さんがいる。患者さんも色々なものを求めるようになってきている。
大別すると
①普通の治療だけやる先生(昔ながらの):一番多いだろう
②歯周病専門とかインプラント専門など包括的な先生:よく勉強している先生?
③予防管理型:いきつくところまで到達した先生
④小児歯科専門、矯正:一般の歯科でもやれるが。。
⑤往診や在宅歯科診療:今後必要な分野だが、確立された方法がない。。
基本的には①をしながら②も③もなどというパターンが多いだろう。
た だこれだけ歯医者が多いなら、逆に自分のしたい方向性に医院をもっていく時代だと思う。歯科医師会も昔ほどうるさくないし、ホームページ等で宣伝もできる からだ。患者さんも歯科医院を選択できるが、歯科医院も自分の医院にあう患者さんを集めてもいいと思う。ただ診療室の歴史や立地などによって左右される が。
今や都内などは目の前や隣に開業する時代、競争社会から隔離されていた歯科界に自然淘汰という概念が浸透していくのかもしれない。世間からみると普通なんだが。。
淘汰されないようにライセンスを活かし、生涯研修しなくてはいけない。年をとっても、自分ができなくても、最新の知見を知ることは必要だし、他にどんな方法があるのかを知る必要がある。
診療中の電話
もともと電話というのはあまり好きではない。相手の状況を把握することが出来ないからである。お互いヒマだったらいいが。。。
特に診療中にかかってくる電話(注:患者さんからではない)が。。気に入らない。。
自 分の父親が日本歯科医師会のなにか議長をしているらしく、よく「○○歯科医師会の××先生からお電話です。」という受付の声がする。例えば昼休み、診療終 了後なら理解できるが10時30分とか14時とかにかかってくる。どうせ議論したって、何も導き出せない集まりの人たちに緊急の案件などないだろう。。今 の時代メールじゃないのだろうか?それともPCが使えないのか?
その電話のせいで、
①診療中の患者さんはストップ、診療の流れが悪くなる
②新患からの問い合わせもつながらない
③予約変更に対応できないなど業務に支障がでる
④自分の機嫌も悪くなる。。。
よく考えてほしいものだ。。。業者を見習ってほしい。
筋肉内鎮静法
筋肉内鎮静法
一般的に歯科治療に恐怖心が強い場合、大きいストレスのかかる治療の場合には静脈内鎮静法と笑気吸入鎮静法の2つが知られている。
全身麻酔という方法もあるが、日本ではあまり認知されていない。障害者歯科ではよく応用されているが。
笑気吸入鎮静法は安全である。ただ個人差が大きく、やってみないと効果があるのかないのか分からない。確実な鎮静は得られにくい。。
静 脈内鎮静法は確実性がある。ただし歯科麻酔医(認定医、専門医)、口腔外科で麻酔科を半年ローテーションしたくらいの知識、技量がないとリスクがある。と いうか経験のない歯科医師が単独でやろうとはしないだろう。自分の考えでは全身麻酔というものを理解していないと静脈内鎮静は危険であると思う。挿管して いる状況のほうが、よっぽど安全である。
そうなるとハードルが高い。。ということで最近、筋肉内鎮静法というものをレクチャーしている歯科麻酔医が静岡県にいるという情報を聞いたので、講演を聞きに行った。
まあ予想どうりの筋肉内注射で、全身麻酔の前に行っていたプレメディ(麻酔前投薬)の応用である。
別に目新しいことではなく、知っている先生にとっては当然の話である。ただこの方法は比較的簡便であり、安全な方法なので開業医の先生にとっては有用かもと思った。ただそれなりの設備と知識は必要だろう。
ただプレメディの効果が全身麻酔が終わっても残っている。。という経験がある歯科麻酔医は自分だけではないはず。。。全身麻酔の醒めが悪いときに、アネキセートを使って目を開ける患者もいた。本当はリスクがあるのである。
セレックの設計、削りだし
昼休み、診療後に最近セレック関連の仕事が多い。もちろん削りだしもするので、意外と大変である。まあ設計は5分かからないものも多いし、削りだしも15分くらいなので、ブログの更新しながら。。という場合も多いのだが。
今後はファーネスを購入して、emaxにも対応できるようにしたいと思う。
今日も診療後に3つ設計し、削りだしを行った。来週前半にセットなので早く終わらせたい。
この後は勤務医の先生と松戸歯科医師会の講演会に行く予定。抜歯即時インプランで有名な林先生が講師なので、面白い症例が見れそうだ。関東のいいところは講演会、勉強会に気楽にいけることだと思う。。明日も出かける予定。
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