岸田歯科口腔外科のブログ記事一覧
開業口腔外科専門医の集い
以前から思っていたんだが、歯科の学会はどうしても大学主導になってしまう。純粋な開業医 の集まりというのは少ない。臨床歯周病学会も大きくなってくると、政治力確保のために歯周病学会にべったりになってしまって、本来の良さが消えかかってい る。出たことはないが、顎咬合学会くらいなのであろうか。。
歯科の集まりはあまり大きくなると身動きがとれなくなってしまう。クローズな会のほうが盛り上がったりするものだ。。。
そこで開業している口腔外科医の集まりがあると、情報交換にいいかな?と思っていた。ただ個人の力では難しいので、信頼している先輩に話しをした。少しイメージは違うものの、共通するような会のイメージをすでに持っているとのことだった。
時間はかかるかもしれないが、是非実現させたいと思う。大阪には臨床医の集まりがあるようなので、関東メインで。
静脈内鎮静法での親知らず抜歯
今日は午前中難しいインプラントが無事に終了した。午後は静脈内鎮静法にての親知らずの抜歯。
嘔吐反射が強く、通常の状態では厳しいとのことで来院された患者さん。
血管確保し、鎮静薬を投与して意識がなくなったところで開始。抜歯と虫歯2本とクリーニングをおこなった。術後しばらく休憩し、帰宅へ。
術中は全く記憶がないとのこと。これが静脈内鎮静のメリットである。ただ患者さんによって薬の醒めが違うので、回復して帰宅までに時間がかかる場合もある。
笑気吸入鎮静法での親知らず抜歯
当院は歯科口腔外科と標榜しているので、親知らずを抜きたいという患者さんが多い。初めての方でも、すでに過去に経験している方でも共通しているのは。。
①怖い
②痛い
③時間かかった
④腫れた
⑤血が出た
である。まあ上と下で難易度も異なるし、横に向いていたり、斜めになっていると術後の様子も変わってくる。どんなに上手い先生が抜いても腫れるときは腫れるし。
時間というのは術者の技量で大きく変わるだろう。夏過ぎの大学病院は研修医がやるので時間かかるといわれている。
怖 いということに関しては、一番は全身麻酔である。海外では親知らずは手術室で4本同時でというのが、文化になっている。日本でも最近行われているが、正直 なところ病院の入院日数のため。。みたいな所も多い。日本の土壌にはあまりあっていないと思う。そこで次の手として鎮静法が挙がってくる。静脈内鎮静法に ついては過去にも書いたので、笑気吸入鎮静法について書いてみたい。
笑気というガスを一定濃度吸入し、リラックスした状況にさせる方法。 同時に高濃度の酸素も吸入するので、高血圧や心臓に負荷のかかる状態の患者さんにも有用である。点滴もとらなくてよく、用意としては簡単である。難点は患 者によって効果がまちまちな場合が多いということ。。完全にトロッとしてしまう方からあまり効いてないような方までいる。静脈内の場合は血管内に直接薬剤 がはいるので、調節性はいいし、確実である。
今日は親知らず2本を笑気吸入鎮静法でおこなった。処置は20分で終了。患者さんは意識はあ るものの、リラックスできたようだ。ただやっている術者(自分)が笑気に対して敏感なので、患者さんの呼気からの笑気でくらっとするときがある(笑)。全 身麻酔なら余剰ガス排出できるのでいいのだが。。。終わった後に外で深呼吸したいが、暑い。。
祝宴でのあいさつ
日曜日は父親の勲章授賞式に参加。市川市、千葉県歯科医師会の先生に企画、協力していただき、無事に終了した。感謝である。久々に96歳の祖母にもあったが、あなた誰ですか?と言われたのはショックだったが。。。話をしているうちに分かってきたようだったが微妙である。
話 を戻すと、日本の挨拶というのは、なんであんなに長いのだろうか?来賓に挨拶させないとまずいのは理解できるが。。。人の話を聞いていられる時間はせめて 3分だろう。逆にそれ以上だと理解できない。政治家のように上手ならいいが、結局のところ自己陶酔で終わるのだ。とっとと挨拶し、乾杯しないと宴会の意味 がない。会が始まり、1時間ほど会計をしてから中に入ったが、まだ乾杯していなかった。。。会場はいらいら感でいっぱいであった。
日本の習慣もいい面もあれば、無駄な面もある。最近結婚式でも仲人なし、挨拶なしなんていうのも多いし、若い人の感覚は着実に変わってきているのだろう。
祝賀会の参加費なんかも、当日徴収でなく銀行振り込みやカード払いなんかにするべきだろう。ご祝儀袋なんてすぐ無駄に捨てられてしまうし。。。会計が一番ややこしいし大変である。
ライセンスを持つものとして。。
尊敬する酒田の熊谷先生がよく言っているのが。。。
「ライセンス(国家資格)を持つものは、学ぶ意欲がなければ返上すべき!」である。自分のなかで最も好きな言葉である。
我々歯科医師は生涯勉強、一生研修生である。日々技術、材料は進化し改良されている。乗り遅れずに行くには、日頃からアンテナを張っておく必要がある。
そのためには客観的に自分の歯科医師の業界でのレベルを分析しなくてはいけない。
例えば義歯のレベル、インプラントのレベル、歯周治療のレベルを自己評価できないといけない。自分は上手いとか、名人と思った時点で終わりだと思う。自信を持つのはいいことだが、過信、過大評価はよくない。
日本中の歯科医師の中で何番目なのか?という自己評価が重要である。
自分が何位とは言わないが。。。(笑)
多いのは基本が出来ていないのに、いろいろ飛びつくパターン。非常によくみかける。足元がしっかりしていないのに、先走っては意味がない。今の自分のレベル、ポジションを把握できないと。。
最近当院の衛生士が講習会に行った感想で、自分のレベルが分かったと書いていた。足りないところ、出来ているところを客観的に彼女達なりに考えたのだろう。このスタンスが重要である。
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