ボーンレベルインプラントと骨移植

今日はインプラントオペ。CTでは一部治りが悪い部分があったが、対応可能と判断した。
まず麻酔の時点で、骨の形態を探るんだが、一部の回復が思わしくないと感じた。そのため、切開線を変更しオペ開始。
予 想通り、抜歯した部位が陥没していて骨がなかった。インプラント2本のうち、1本は通常埋入。もう1本はインプラントを植立した後に、自家骨移植。さらに 人工骨を置いて、吸収性のメンブレンで被覆というフルコース（笑）。ちょっと腫れてしまうんだが、減張切開して完全閉鎖。

こんな場合にはボーンレベルインプラントが最適応である。

土曜日インプラント

今日は土曜日、午後に1件のインプラントオペ。
抜歯後半年経過しているので、骨もいい状態であった。ストローマンのワイドネックインプラントを1本植立。
もともと高血圧の患者さんだったが、術中も全身管理モニターで監視（血圧、脈拍、血中の酸素飽和度、心電図など）しているので状況把握ができる。未だにインプラント手術中などにモニターを使わない（持ってないんだろうが。。）医院があるのは信じられない。。

術後のパノラマCTでも問題なく終了。2か月で歯を入れるが、噛みあわせが強いので注意が必要である。

難しいオペでした。

今日は午前中にインプラントオペ。骨の幅は2.5ｍｍ程度で、上顎洞も近いので。。かなりの難症例である。やっておいて言うのもおかしいが、普通の方法では絶対無理である。CTでシュミレーションし、特別な方法で行わないといけない。

今回は大口式（ＯＡＭ法）というドリルを使わない方法で、幅を拡大し、外側には人工骨を置く（骨移植）術式を行った。最終的にはストローマンのレギュラーサイズを植立できた。骨が緻密化するので、初期固定も問題なく、術後のCTでもイメージ通りであった。
時々使用する大口式の装置は有用である。

さあ、午後は来週仙台での症例発表の準備だ。。今日しかやる日がないのだ。。（笑）

いい歯科インプラント治療医を選ぶ。。という本

最近出版された本である。当院も載っているんだが、載りました！やった！という話ではない。内容的には疑問点もある。

ちょっと買うのが恥ずかしかったけど（笑）

患者さんにとっては、インプラント治療を受ける医院の判断材料にはなるだろう。
ただ、企画自体は歯科医院の広告費で成り立っていることをわかってほしい。

医院リストは勝手に掲載されるので、当院は広告費はかかってないんだが。。。

イ ンプラント治療は素晴らしくいい方法で、自分も数多くこなしているが、メリットとデメリットがある。もちろん長く持たせたいが、患者さんによって条件が全 く違うのである。毎日使うものが、10年20年も全く問題なく機能することはない。何もしなくても機能している患者さんもいるが。。何かしら問題が出てく るものだ。これはインプラントは問題なくても、他に問題がでてくる可能性も高いということ。

ただし、定期的なメンテナンスを行えば。。早めに対処ができるのである。隣の歯や噛みあう歯にも負担がかかるのである。車でいえば車検、タイヤ交換、オイル交換などが必要なのと同じである。

インプラント治療を行う医療機関を決めるには、
①定期的な管理（他の歯も含め）をしてくれる医院にしたほうがいい。
②CTがある医院
③できれば、手術室
④なるべく近い（住んでるところが）
⑤他の歯の治療をしっかりしてくれる医院
⑥勉強会で発表している（どこで調べるかが難しいけど）

まあ、思い切って歯科医師に。。先生がインプラントしなきゃだめな時には、どの先生にお願いしますか？と聞くのも手だろう（笑）

今日のインプラント

今日は午後にインプラントオペ。
大学の口腔外科の医局の先生が見学＆オペの手伝いで参加。

インプラントはストローマンのボーンレベルインプラントを使用した。骨の状態も問題なく、術後のCTでもいい位置に埋入できていた。
フラップレスという、切開しない方法でもよかったかもしれない。ただし、確実な処置を選択した。

ちなみに今回は審美部位なので、2回法の術式にした。2か月半くらいで新しい歯を入れる予定である。