岸田歯科口腔外科のブログ記事一覧
インプラントの勉強会
昨日は日曜日、午後から神保町でインプラントの勉強会に参加。講演者はすごい先生達なのに、あまり大きくインフォメーションされていないものだったが、非常に面白かった。
簡単に言うと患者さんに優しいインプラントをしようという主旨の会。今、興味のある無歯顎患者への即時負荷など、インプラントの本数(3から12本)など勉強になった。
自分はインプラントの本数は少ない方がいいと思っているので、3本でやる方法は参考程度にしたい。まあ条件がそれぞれ違うので、答えはないのだが。。。
サイナスリフトを補填材なしで行ったり、超音波を使っての骨移植など検討できそうだった。なかなか有意義であった。
臨機応変というか状況判断
歯科治療は思うようにいく場合と全く予想と違う場面に遭遇することが多い。
思うようにいっている場合はいいのだが、予想とは違う場面になったりした場合の対処法が重要になってくる。
今日はインプラント下左右2本予定の患者さん。1本は骨が硬かったくらいで問題なかったが、もうひとつは抜歯と同時のインプラント計画。レントゲン、CTみても問題ないケースと診断した。
確 かに抜歯即時インプラントをぎりぎり行えるケースかもしれなかったが、安全策として3ヶ月以降で行うことに変更した。すでに手術が始まっていてなかなか決 断が難しい場面だったが。。。その他の部位の計画をイメージし直して、あえてリスクを背負う必要性はないと判断し、ソケットプリザベーションに変更した。
患者さんにも十分説明し、納得していただいたと思う。インプラントはしっかり治癒した骨に行うのが最も成功するから。
撤退する勇気も医療には必要だと思う。患者さんにとって利益のあることを提供しないといけないので。。
歯科の難しさを感じた1日だった。。。
使いまわしインプラントの事件
ここ数日、週刊誌やワイドショーでインプラントの使いまわしの報道がでている。はっきりいって一番びっくりしているのは、我々歯科医師じゃないだろうか?
特にインプラントをしている先生からするとありえない問題である。そんなことを考える同業者にびっくりした。真面目にやっている歯科医師がかわいそうだ。
正直なところ使いまわして得する人はいない。なぜかというと。。
骨 に結合するわけないので手術の意味がない。。。どうせやり直しになるから。もともと異物なのでどんな名人がやっても100%成功にはならないからだ。。自 分も100%成功してるわけではない。ただリスクを分析し、100%に近い成績をあげられるように努力しているし、適応症を厳格にしている。
いくら患者さんが望もうとも、可能性が低いならば行わない。。。これがインプラントの鉄則だろう。リスクとはタバコ、歯周病、糖尿病などの全身疾患、メインテナンスの重要性を理解してもらえない場合などいろいろある。
当然歯科医師の技量が最大のリスクだろうが。。。こんなこと書くと怒られそうだが。。。
マスコミがインプラントについて解説してくれるので、認知度が高まるのはいいことだが、間違った説明がされている場合も多い。
インプラントは治療のオプションであり、それ以前に歯周病や虫歯の治療が必要で、その流れの最終段階でインプラントが出てこなくてはならない。当然患者さんとの信頼関係が最も大事となる。
小宮山先生が「インプラントは歯科医師にとっても怖い治療だ。。。」と言っていたがまさにその通りだと思う。眼科のレーシックの次はインプラントだろうと以前のブログにも書いたが。。。予想が当たってしまった。。。
た だ歯科医師会の非会員だから。。。ということで指導もできなかった。。。などという豊橋市歯科医師会にも責任はあるんじゃないだろうか?野放しにしていた わけだし。。よく歯科医師会会員の保険医停止とかを歯科医師会あげてサポートするなどの話をたまに聞くが、どうも歯科医師会の存在意義を考えてしまう。
色々ある水曜日
色々ある水曜日
水曜日、本来なら自分の休診日なのだが今日も診療。まあ歯科医師の仕事は好きなので苦にはならない。ただ眼の疲れと肩がこるので、体調管理が大事だと思う。
今日から衛生士が増員。まだ慣れていないが、徐々になじんでくれそう。
受付も増員。覚えることが多いので大変そうであった。
共に頑張ってほしい。
今日は午前中患者さんをみて、お昼から校医をしている真間小の学校保健委員会に参加。テーマは朝食についてであった。
色々な立場からいい意見が出ていた。
さすが真間小だと思った。ちなみに自分も真間小の卒業生であるんだが。。。今の教室には電子黒板やらパソコンなんかが普通にある。時代を感じてしまった。。
歯科としては、朝食を取る前のうがいの重要性。食後のブラシについてアドバイスしてきた。お母さん達も熱心だった。
帰ってきてすぐインプラントオペ。前歯の外傷後の部位に植立。少し骨移植をして終了。術後CTでも問題なかった。
その後総義歯上下セット、ジルコニア7本セットと結局忙しかった。
今日は色々あった。。。
総入れ歯の勉強会
怪しい振込みについてコメントしたので、本来書きたいことが書けなかった。そのため本日2度目の更新。
昨日は診療終了後に村岡先生と秋元先生の勉強会に参加。夜ご飯食べる時間がなかったのでコンビニで肉まんを買って食べた。
い つも思うのだが、総義歯というのは最高のリハビリテーションだと思う。手術のような外科的なリスクはないし、すぐやり直せる、修理ができる。極端な話をす ると、歯やインプラントを磨く必要性がない。はずして洗浄剤に入れれば綺麗になる。ただこれは上手くいった場合の話なので、現実的には苦労されている患者 さんは多いだろう。逆の言い方をすれば苦労して造った入れ歯が報われないことも多い。。。
村岡先生は良く言うのは、入れ歯は自分でもよくわからない。。。ということ、100点の入れ歯は作れない。60点くらいがコンスタントに出せるほうがいいと。。。ただ症例によっては100点目指しても、30点くらいのこともある。それだけ難しい。。。
あれだけの名人がいうのだから説得力がある。
現実にはそこを補うために、インプラント義歯やオールオン4などが必要なんだろう。ただ総入れ歯が上手く作れれば、インプラント義歯などの精度は上がるし、長期経過ももっとよくなるだろうと思って勉強させてもらっている。
いつも夜11時すぎまで教えてもらい感謝である。
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