岸田歯科口腔外科のブログ記事一覧
インプラント上部構造の理想と現実
投稿日:2015年1月22日
カテゴリ:インプラントブログ
理想的なインプラント補綴(上部構造)について最近よく考える。
条件として。。。
①長持ちする。
②はずせる。
③修理できる。
④磨り減らない
⑤見た目(審美性)がいい。
⑥コストがかからない。
⑦アレルギーがない。
対応として
①長持ちさせたいなら、かみ合わせの部分は金属(ゴールド系)
②上部構造はスクリュー固定がベスト
③スクリューならはずせるので、コンタクト調整等も容易。金属は盛たしにくいが。。
④ハイブリッドは磨り減る。。セラミックは硬い。。使うならemaxだろう。金属は磨り減りにくい。
⑤見た目がいいのはセラミック。ハイブリッドは変色しやすい。emaxはまずまず。金属は見た目はわるい
⑥コストはゴールドにすると高い。。セラミックのほうが安い場合もある。
⑦アレルギーはセラミックに優位性あるが、インプラントもアレルギーは少ないが、チタンという金属。海外ではジルコニアインプラントもあるが。。日本には当分来ないだろう。。
結論として。。
前歯と奥歯で異なるが。。奥歯は咬合面はメタルかemaxでスクリュー固定しかないと思う。仮着には問題が多い。合着も症例によっては問題ないかもしれない。セレックで10年ごとくらいに作り変えという方法もいいかもしれない。
ケースバイケースなんだろうが。。。難しい。。。
ノーベルアジアシンポジウム
投稿日:2015年1月22日
カテゴリ:インプラントブログ
品川でノーベルのアジアパシフィックシンポジウムに参加。
世界各国からスピーカーが集まってくるかなりの規模である。ストローマンも大変そうだが、ノーベルも会社として正念場?なので気合が入っていそうだ。参加費、懇親会費が高いのが。。。
残念ながら内容はいまひとつというか、インプラントもある程度行き着くところにきている感がある。どこかで見た症例をまた聞いても。。と言う感じ。結論がなかなか出せないシンポジウムほど意味のないものはない。
結論はケースバイケースで、最終的には術者の判断というのが共通の答えである。
Drマロの話し方は相変わらずかっこいいと思ったが。。。聴衆をひきつける力があるのは素晴らしい。
新 製品としてはノーベルガイドからノーベルクリニシャンに変わっていく位だろうか?説明を受けた感想としては、シムプラントとノーベルガイドとファイン キューブの画面をたして割ったような感じ。そんなに感動はなかった。インターネット上で相談が出来ると言っていたが、はたして相談するDrはいるんだろう か?すでに持ってるような人は自分の診断に自信がある先生のような気もするが。。。
いよいよ学会シーズン到来!
投稿日:2015年1月22日
カテゴリ:インプラントブログ
歯科の学会、勉強会はなぜか秋以降が多い。理由として大学関係者がヒマというのがあるのだろう。春は入学式、夏は休み、冬は入学試験、卒業式があるのである。そのため例年夏後半から秋に集中してくる。
自分のスケジュールは来週のノーベルアジアシンポジウムから始まり、11月最後まで全て日曜、祝日はない。今年はお盆休みを取らなかったので、1日だけ日曜をはさんで、12月最後まで埋まってしまった。。。
今回いいのは、インプラント学会が札幌で遠いが、口腔外科は幕張、歯科麻酔は横須賀、障害者歯科は東京と関東周囲が多いことである。
まあハワイのアメリカ歯周病学会にいくので、多少の息抜きはできそうだが。。。
今日のインプラントオペ
投稿日:2015年1月22日
カテゴリ:インプラントブログ
今日は午前中は定期健診の患者さんが多かった。午後は2本インプラントをおこなう。不整脈のある患者さんなので、通常のモニタリング以外にも心電図装着、酸素投与にて対応する。
大 きい嚢胞を摘出した後で骨の形態、回復がイレギュラーであった。硬い部分とやわらかい部分が混在しているとなかなか難しい。CTでイメージはしていたが、 シビアであった。ストローマンインプラントを2本、ワイドタイプの10mmを使用。初期固定は良好であったが、インプラント周囲に骨移植もしたので3ヶ月 位待って印象予定。
術中の全身状態も問題なく、術後CT、パノラマを撮影し帰宅となる。
今日は市川市の花火大会。1万4000発とのこと、神宮や隅田川より規模が大きいようだ。多分帰るときは凄い人だろう。。。
骨の状態が全く異なる症例
投稿日:2015年1月22日
カテゴリ:インプラントブログ
今日のインプラントは左下臼歯部3本。歯周病でかなりやられた部分を抜歯し、歯科衛生士に よる徹底的な歯周基本治療がおこなわれた。歯肉の締まりも十分でいい状態になったので、抜歯後3ヶ月ほどおいてインプラントへ。骨造成は希望されなかった のでせず、既存骨の使える部分をCTでイメージし、3本植立をおこなった。
抜歯して回復期に当たる部位とブリッジのポンティック下にあっ た部分、歯と歯の間の部分(中隔)で全く骨の状態が全く異なる症例であった。硬い骨は確実に形成しなくてはいけないし、やわらかい部分は外側の骨が飛ばな いように段階形成をゆっくりおこなう必要性がある。マイナーな骨移植も必要である。このようなシビアな場合は、オステオトーム的な効果のあるノーベルのイ ンプラントが適応になる。初期固定が最重要になるので。
硬い骨にスピーディーはスタックするので、使いにくいが、やわらかい部分はしっかりと入ってくれる。埋入トルクは40Nあるので即時に仮歯を入れてもいいのだが、安全策として3ヶ月待つことにした。
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