筋肉内鎮静法

筋肉内鎮静法

一般的に歯科治療に恐怖心が強い場合、大きいストレスのかかる治療の場合には静脈内鎮静法と笑気吸入鎮静法の２つが知られている。
全身麻酔という方法もあるが、日本ではあまり認知されていない。障害者歯科ではよく応用されているが。

笑気吸入鎮静法は安全である。ただ個人差が大きく、やってみないと効果があるのかないのか分からない。確実な鎮静は得られにくい。。

静 脈内鎮静法は確実性がある。ただし歯科麻酔医（認定医、専門医）、口腔外科で麻酔科を半年ローテーションしたくらいの知識、技量がないとリスクがある。と いうか経験のない歯科医師が単独でやろうとはしないだろう。自分の考えでは全身麻酔というものを理解していないと静脈内鎮静は危険であると思う。挿管して いる状況のほうが、よっぽど安全である。

そうなるとハードルが高い。。ということで最近、筋肉内鎮静法というものをレクチャーしている歯科麻酔医が静岡県にいるという情報を聞いたので、講演を聞きに行った。

まあ予想どうりの筋肉内注射で、全身麻酔の前に行っていたプレメディ（麻酔前投薬）の応用である。
別に目新しいことではなく、知っている先生にとっては当然の話である。ただこの方法は比較的簡便であり、安全な方法なので開業医の先生にとっては有用かもと思った。ただそれなりの設備と知識は必要だろう。

ただプレメディの効果が全身麻酔が終わっても残っている。。という経験がある歯科麻酔医は自分だけではないはず。。。全身麻酔の醒めが悪いときに、アネキセートを使って目を開ける患者もいた。本当はリスクがあるのである。

セレックの設計、削りだし

昼休み、診療後に最近セレック関連の仕事が多い。もちろん削りだしもするので、意外と大変である。まあ設計は5分かからないものも多いし、削りだしも15分くらいなので、ブログの更新しながら。。という場合も多いのだが。

今後はファーネスを購入して、emaxにも対応できるようにしたいと思う。
今日も診療後に3つ設計し、削りだしを行った。来週前半にセットなので早く終わらせたい。

この後は勤務医の先生と松戸歯科医師会の講演会に行く予定。抜歯即時インプランで有名な林先生が講師なので、面白い症例が見れそうだ。関東のいいところは講演会、勉強会に気楽にいけることだと思う。。明日も出かける予定。

straumannのセミナーに参加

昨日は診療を17時で切り上げ、ストローマンのセミナーへ。
世田谷で開業している星野先生の話であった。セレックの導入を僕に勧めてくれた先生で、久々にお話させてもらった。最近診療室を改装したなど、色々と今後のことでも助言をもらった。

ストローマンは本当にいいインプラントで、特に臼歯部領域で歯肉縁にマージンを設定すれば長期安定が確実である。
さらに今後、輸入でなくボーンレベルインプラントやSLAアクティブなどが認可されれば、国内シェアはダントツになる可能性がある（個人的意見です）。

今、ストローマンユーザーは何となくすっきりしないところがあるが、早く何とかして欲しい。
でも本当に来年に認可が下りるのだろうか。。。毎年同じこと聞いてるんだが。。このままだと、日本の医療はどんどん世界から離されてしまうのに。。

ミーレのジェットウォッシャー

ミーレの医療用洗浄機
歯科医院は実は裏方が大変なんである。受付、診療室、レントゲン室などは患者さんもイメージがつきやすい。しかし、レストランの厨房が忙しいように、歯科医院の消毒、滅菌室も大変なんである。山のように機材が積まれていくのである。
まあどのレベルまでするのかという問題もあるが。。

通 常の歯科医院の場合、使った器具は超音波洗浄、手洗いのあとに滅菌ということになる。当院ではさらにレベルをあげるために、医療用の洗浄機（ジェット ウォッシャー）を活用している。よく家庭用の食器洗い機を代用している所もあるが、正直なところ物が違うのである。家庭用では意味がない。。。というと怒 られるだろうが。。

医療用は90度近くまで加熱され、ジェット水流によって汚れが分解される。削るドリルの外だけでなく、内部まで注水されるので安心である。

最近はただ滅菌するのでは不十分で、滅菌前の洗浄が十分に出来てないと全く意味がないと言われている。汚れが残ったまま滅菌しても残留物が悪さをする可能性があるのだ。。。

現在のところこのジェットウォッシャーを導入している歯科医院は全体の１％未満とのことだが、今後必須な装置になるだろう。コストはかかってしまうが、安全第一なので。

弘岡先生還暦パーティーにて

日曜は昼から東京で弘岡先生の還暦祝い。先生には色々とお世話になっている。
完全に内輪の会であり、アットホームないいパーティーだった。自分も還暦になったら、こんな会をしてみたいと思ってしまった。

弘 岡先生は日本でトップの歯周病専門医。もともと開業医だったがスウェーデンに留学し、日本の歯周病治療の先駆者である。臨床家でもあり科学者でもあると言 う感じである。手も切れる人が勉強してしまうとなかなか追いつくのは難しい。。。ただ自分の目標（診療もライフスタイルも）にしている先生である。