ACLSプロバイダーコース修了
投稿日:2015年1月6日
カテゴリ:医院ブログ
土曜、日曜とACLSプロ バイダーコースに参加。千葉大のトレーニングセンターに通ってみた。15年前の歯科大を卒業後に千葉大医学部の口腔外科に残って研修しようと思った時期も あったので、なんとなく感慨深いものがあった。。。もし千葉大に行っていたら、今何してるんだろうなどと考えてしまった。
内容はアドバンスの院内救急蘇生の講習会である。ポイントは不整脈、心停止、急性冠障害、脳卒中への対応である。歯科医院でおこる可能性もゼロではないので、トレーニングが必要である。
個人的には、とてもためになるものであった。
今回参加者は6名で医師、歯科医師(自分)、ICU看護師、医学生(千葉大)で構成されていた。
二 人の医学生のレベルが非常に高く、歯科大の学生に比べたら天と地の差があると感じた。医科と歯科の格差というか。。。まあ格差というか元のレベル(大学) とライセンスが違うのだから、歯科も医科の一部に認められようとするのではなく、歯科しか出来ない方向性、発想を大事にすればいいと思う。
今回も歯科は全く違う分野なので、インストラクターからも「歯科医師は珍しいね。まず見かけないけどね。。。」と言われ、逆に歯科代表の意気込みがでてきた(笑)
2日間ほとんど実技で、シュミレーションを行ったのだが。。。
例えば。。65歳男性、昨晩から胸部不快感と息苦しさを訴えて救急搬送されました。救急外来に来て意識喪失し、倒れました。。。さあ、どうします?という感じ。。
呼吸管理し、人員集め、モニター、静脈確保し、心電図の波形をみて対応していかないといけない。チームリーダーの指示で皆が動くので、自分がチームリーダーの場合は、他のメンバーに指示をださないといけない。
インストラクターが心電図の波形を状況に応じて変えてくるので、そのつどアルゴリズムにそって指示をする。なかなかスリリングで、周りからみるとリーダーの実力がはっきりわかってしまうのである。。
そして、自分がリーダーとして実技テストにまず合格しないといけない。
症例は頻脈から始まり、カルジオバージョンしてからVF(心室細動)になり、除細動を2回、アドレナリン投与してみてたら、心静止になってCPR開始そして原因検索という流れ。。。流れを理解してないと、何のことだか不明だとおもうが。。。
その後の筆記試験もパスし、無事にACLSプロバイダーの資格を得ることができた。正直なところ疲れたが、いい経験だった。2年以内に更新しないと剥奪になるので、新しいガイドラインを勉強しないといけない。。。
今回のコースは歯科医師も是非受けたほうがいいと思う。ただ医学部の口腔外科や歯科麻酔などの経験がある程度ないと、ちょっと難しいかなとも思うけど。
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