8020運動って?必要?
投稿日:2015年1月6日
カテゴリ:医院ブログ
歯科医師会の目標として8020運動というものがある。80歳で、20本の歯が残っている ように頑張りましょうという運動。個人的な見解として言わせてもらえば、どうでもいいというか、いつも言っているように歯の治療や管理は、ある程度自己責 任だと考えている自分の意見であるが。。。
自己管理をしっかりして、定期健診でもすれば達成できるのだろう。ただ普通の人はそこまで歯の ことを考えて生活しているのだろうか?我々歯科医は平気で3ヶ月後の予約を取ってくださいと言えるが、全部の方が応じてくれるわけでもない。歯というもの は痛くなったりしないと、優先順位が上がらない程度のものなのだろう。だって歯科医師でさえ、入れ歯の先生もいれば、インプラントされてる先生も多い。患 者さんの気持ちをわかるために。。。なんてきれいごとで、自分が管理できなかっただけの話である。ちなみに自分にも虫歯はある(笑)。もちろん治療はした けど。
千葉県には8020の変な体操や歌もあるが、地方歯科医師会レベルでしかなく、聞いたときは失笑した。。。というか情けなかった。こんなものを新入会員説明会で真面目な顔で聞かされても。。。ちなみに作詞はうちの父親。
確かに歯があったほうがいいのかもしれないが、中途半端にあるのも困ってしまうのが実情である。健康で、神経を取っていない歯がそろっていれば素晴らしいのだが、そんなことはなく、対処しがたい歯が残っていることが多い。
自 分も勤務医時代に訪問診療に従事し、ケアマネージャーの資格も取った。しかしながら、訪問歯科診療といっても、現実は現状維持の治療しかできないことが多 く、理想的にはいかない。理想的にするには入院させて抜歯などの処置をできる有床歯科医院のような機関が必要であろう。
ライオンだって歯がなくなれば力を失うように、人間も老いというものがある。。。
80歳で1本だろうが、5本だろうが、20本だろうが、28本だろうがこれは個人の自己責任と歴史なのであって、別に我々歯科医師が啓蒙する必要ないと思う。
どうせやるなら4028運動じゃないのかな?なんて思うけど。。。
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