使いまわしインプラントの事件

投稿日:2015年1月6日

カテゴリ:医院ブログ

ここ数日、週刊誌やワイドショーでインプラントの使いまわしの報道がでている。はっきりいって一番びっくりしているのは、我々歯科医師じゃないだろうか?
特にインプラントをしている先生からするとありえない問題である。そんなことを考える同業者にびっくりした。真面目にやっている歯科医師がかわいそうだ。

正直なところ使いまわして得する人はいない。なぜかというと。。

骨 に結合するわけないので手術の意味がない。。。どうせやり直しになるから。もともと異物なのでどんな名人がやっても100%成功にはならないからだ。。自 分も100%成功してるわけではない。ただリスクを分析し、100%に近い成績をあげられるように努力しているし、適応症を厳格にしている。

いくら患者さんが望もうとも、可能性が低いならば行わない。。。これがインプラントの鉄則だろう。リスクとはタバコ、歯周病、糖尿病などの全身疾患、メインテナンスの重要性を理解してもらえない場合などいろいろある。
当然歯科医師の技量が最大のリスクだろうが。。。こんなこと書くと怒られそうだが。。。

マスコミがインプラントについて解説してくれるので、認知度が高まるのはいいことだが、間違った説明がされている場合も多い。

インプラントは治療のオプションであり、それ以前に歯周病や虫歯の治療が必要で、その流れの最終段階でインプラントが出てこなくてはならない。当然患者さんとの信頼関係が最も大事となる。

小宮山先生が「インプラントは歯科医師にとっても怖い治療だ。。。」と言っていたがまさにその通りだと思う。眼科のレーシックの次はインプラントだろうと以前のブログにも書いたが。。。予想が当たってしまった。。。

た だ歯科医師会の非会員だから。。。ということで指導もできなかった。。。などという豊橋市歯科医師会にも責任はあるんじゃないだろうか?野放しにしていた わけだし。。よく歯科医師会会員の保険医停止とかを歯科医師会あげてサポートするなどの話をたまに聞くが、どうも歯科医師会の存在意義を考えてしまう。

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